2012年4月8日日曜日

チャレンジ

 彼女と会うことは、前もって決まっていた。いろいろな情報を集め、話を聞き、その中から彼
女を選んだ。実物を見たことはなかったけど、話を聞く。写真を見せられたとき、こいつは手強いと感じた。同時にこれ以上はないと即決したと思う。


会うことに関してはいろいろな反応があった。
「良い子か?」
「どんな子だ?」
「いつからだ?」
「誰の紹介だ?」
「お金かかるよ。」
「気が荒かったりするんじゃないの?」
「お前はその子にだまされてる。」
「他人のものはよく見える。ただそれだけだ。」
 など、否定的な意見が多かったように思う。


そしてその日の前日。俺は出先から戻ると紹介者から電話があった。
「今。彼女連れて、車でそっち向かっているから。」
「ちょっと待て、あすじゃなかったか。」
「いや、もう向かってるから。」
 家はちょっとしたパニックに陥った。


家に着いた彼女は毛布にくるまり眠っていた。紹介者に抱かれ小さな体を預けていた。
一目見た瞬間に」庇護欲をそそられ、守ってやりたくなった。




ゴールデンのティアラ

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